コウモリは追い出されても元の住処に戻ろうとする帰巣本能が非常に強い動物です。追い出してしばらくは近くにとどまって、寝ぐらに戻れないか様子を伺っています。
コウモリを追い出したスキに侵入口をふさいで戻れないようにしましょう。
コウモリ駆除業者が教える自分でコウモリ対策するやり方です。
侵入口をふさぐ材料
隙間の大きさや隙間周辺の素材によってふさぐ材料を使い分けてください。せっかくふさいでも、外れてしまったり、壁を壊してしまったり、家にキズが入っては元も子もありません。場合によっては今ある隙間よりも広がってしまう可能性もあるので注意したいところです。
シーリング材
1~2cmほどの隙間が縦や横方向にあれば、シーリング材を使って隙間を埋めていきます。
聞き慣れない方にはシーリング材のイメージが付かないと思いますが、隙間を埋めるボンドのようなものです。コーキング剤とも言います。
シーリング材は使用する箇所の素材によって様々な種類があります。隙間を埋める箇所に合わせて用意してください。
シーリング材はこれ単体では使用できず、コーキングガンと呼ばれる物にセットして使います。コーキングガンのグリップを握るとシーリング材がニュルニュルと出てきます。これを隙間に上手く入れて時間が経つと固まる仕組みです。
金網
隙間が数センチある場合は、金網を使います。
金網はハサミで切ることができ、隙間の形状に合わせて曲げることもできるので便利です。
ただし、上手に貼らないととても汚く見えるので気をつけたいところです。
金網を隙間の大きさに合わせて切り取り、貼りつけるのですが、コーキング剤と呼ばれるボンドのような物で貼り付ける場合と、インパクトドライバーを使って、壁にビスを入れて金網を取り付けます。
パンチングメタル
さらに大きな隙間ができている場合や、長さがある場合ではパンチングメタルを使うと便利です。プロのコウモリ駆除業者ですと通常はパンチングメタルで隙間をふさいでいきます。
パンチングメタルの利点は、耐久性がある点と見た目がキレイに施工できるところです。金網だとどうしてもよじれてしまったり波打ってしまうなど見た目が悪くなってしまいます。また、耐久力も劣るので、数年でダメになってしまう可能性があります。
また、ネズミなどにかじられて破られることもあります。
パンチングメタルはとても丈夫ですので、10年以上もちますし、ネズミにかじられて破られる心配もありません。
パテ
配管の隙間やエアコンホースの隙間を埋めるにはパテが便利です。隙間の形状に合わせてねじ込めるので、穴が塞がりやすく使いやすいです。
コウモリやネズミが嫌いな唐辛子成分が入ったパテなども出ていますが値段も高くお勧めはしません。値段の安い普通のパテで十分です。
ネット
金網やパンチングメタルが難しいようでしたら、ネットも代替え品になります。
特にネットは換気扇の通気口などに使えます。
1cmほどの隙間でも侵入できてしまうためネットの網目は細かいものを使いましょう。防虫ネットが便利そうです。
しかし、ネットはデメリットも多く、ネット自体が外れやすかったり、ネットにコウモリがぶら下がって休憩場所にしてしまうかもしれません。
できる限り、金網やパンチングメタルでコウモリの侵入口をふさぐようにしてください。
実際のコウモリ侵入口をふさぐ作業事例について
ここでは実際にコウモリの侵入口をふさぐ事例について紹介していきます。
慣れた方でないと難しい作業かもしれませんが、参考にしてみてください。
換気扇の通気口をふさぐ
換気扇の通気口をふさいでいます。
使用しているのはパンチングメタルです



換気扇の通気口が大きいものでしたので、パンチングメタルを換気扇の大きさに合わせてカットし、一部を換気扇の内側に入れ引っかかるようにし、コーキング剤で貼り付けしています。
パンチングメタルですと見た目もキレイで違和感があまりありません。


金網によるコウモリ侵入封鎖
小さな換気扇や通気口ですと金網で封鎖してみましょう。
こちらも侵入口の大きさに合わせて金網をカットし、コーキング剤で取り付けました。場合によってはインパクトドライバーを使いビスで止めることもあります。


左の写真はコウモリが侵入していた通気口で、金網をビスで取り付けた事例です。金網ですと多少たるみやよじれが出ることがありますね。
右の写真は通気口の内側に金網を取り付けた事例です。一手間かかりますが、見た目もキレイです。
屋根や壁の隙間をふさぐ
屋根の隙間からコウモリが侵入していると非常に厄介です。
高いところでの作業ですので、足元が不安定で作業がしにくく、落下の危険性もありますので作業に慣れていない方には、ご自身での作業はオススメできません。



危険性を踏まえた上で、参考までに事例をご紹介いたします。


左の写真に壁の隙間ができていますが、金網を隙間に埋めてコウモリの侵入封鎖を行っています。
程よい大きさで埋めないと中に入り込んでしまったり、出っぱなしで見た目も悪くなりますのでご注意ください。



屋根の隙間のコウモリ侵入封鎖事例です。足場が悪く、隙間箇所も狭いことが多く作業が難しいところです。
隙間が比較的小さく、形が複雑な場合は金網を使い、隙間が大きい場合はパンチングメタルで取り付けてみるとやりやすいと思います。適材適所で使い分けするようにしてください。形や大きさがあわなりと外れやすく、また同じ作業を繰り返すことになりますので一度でしっかりと取り付けるようにしましょう。
屋根や壁の隙間はコウモリだけでなく、ネズミやイタチ・ハクビシンも侵入してきますので、確実に封鎖しておくようにしましょう。
エアコンホースの隙間をふさぐ
エアコン室外機から室内に導入するホース部分の隙間をふさぐ事例です。



左の写真は、パテを使ってホースの周りの隙間を埋めています。
パテはちょっとずつ使うのではなく、しっかりと隙間が確実に埋まるようにたくさんの量で隙間を埋めて、はみ出した部分をちぎっていく感じで使うようにしてみてください。
真ん中の写真は、隙間が大きいため金網と使ってふさぎ、両サイドでビスを入れて固定しています。コーキング剤で固定しても良いですが、ビスの方が見た目がキレイに封鎖できたため、ビス固定をしました。
右の写真は、エアコンホースの化粧ケースを外したものです。
ケースの中の隙間もパテで埋めています。
エアコンホースの隙間はゴキブリなどの害虫侵入も多いのでしっかりと封鎖しておきましょう。
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